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~おもむき堂~

趣味に走った日記です。何でもあったり、何にもなかったりします。

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ミシンと洋傘の手術台の上での不意の出会いのように美しい。

シュールレアリズムの表現方法"デペイズマン"の原点と言われている
ロートレアモン伯爵の「マルドロールの歌」。
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私の大好きな故・中島らも氏がコントやキャッチコピーを作る時の
軸としていた発想、

「本来あるべきでない所に、あるべきでないものが
出現することによる驚き、衝撃」が、作中の
いたるところに詰まっている。

ただ、この本は読み手の体力を奪いまくる危険な魔力を秘めているのだ。
おかげさまで買って1年以上経つのに、まだ8ページまでしか読めていない。
毎度開く度に内容をすっかり忘れていて、初めから読まなきゃいけないのも
先に進めない障壁となっている。セーブがないドラクエみたいなもんか。
とにかく体力が持たない。本を開くのに"エイヤッ"とかけ声がいりそうな案配。

その代わりにといってはなんだが、内容はとてもセンセーショナル。
どす黒く、生々しく、暴力的でいて、繊細。
強烈に色鮮やかで美しいレトリックに、どこまでも読み辛いセンテンス。
いや、これは多分"読む"のではない。文字から受ける印象を"感じる"のだ。
だって文章の羅列を目で追う作業に、文脈から得られるイメージを頭に描く。
これが普通の本の読み方なはずなのに、それが通用しないんだもの。

それは多分、いつものいわゆる「読書」といわれる動きを
このグチャグチャな散文詩の中で必死に進めなければならないうえ、
指揮者が楽譜を読むだけで音を感じるように、
文字から発せられる"絵画的な芸術性"を、読む側が感じとらねばならないからだろう。

"ただの不完全"と"シュールなもの"を分ける境界線は、
恐らくこの一冊に眠っている。冒頭だけでもそう予感させてくれるのだ。
そう思ってワクワクしてページを開くんだけど、やっぱり続かない。この根性なしが!

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テーマ:本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2010/07/08(木) 16:34:11|
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